ROGPhoneを10日間使ってみた感想。

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 【日本版ROG Phone国内最速本格レビュー #ProjectROG】

2019年11月24日追記:近日中にROG PhoneⅡを購入予定なので、ROG PhoneⅡとROG Phoneとの比較レビューや、それに合わせてROG Phoneを1年間使ってみた感想を記事にしたいと思っております。

ROG PhoneⅡについてはこちらの記事をお読みください。

 

ma2motty.hatenadiary.jp

 

<2018年11月17日1:00 追記:加筆修正しました>

<このレビュー記事はPCでの閲覧を想定してデザインされているため、スマートフォンからだと一部レイアウトが崩れる可能性がございます。ご了承ください。> 

 

ありがたいことに、先日お伝えした「謎のゲーミングスマートフォンのプロモーションイベント」に当選しまして、謎の「ゲーミングスマートフォン」の実機を11月15日まで貸していただけため先行レビューさせていただきたいと思います。多分、大手メディアさん以外では最速レビューとなっているはずです。この記事を書いている今、ROG Phoneは発表すらされていなかったので、あなたがこの記事を読んでいるということは、私はきっとASUS Store Akasakaに予約をしに行ってる…もしくは予約を済ませた後ということでしょう。と、いうかレビューの掲載開始が11月16日の18時以降でないと色々マズいのですが…

と、いうことでちゃんと16日18時に投稿出来てると信じてさっそくレビューさせていただきたいと思います!

 

ファーストインプレッション:とにかく画面が綺麗で鮮やか

ASUS Store Akasakaで初めてROG Phoneの実機を見たとき、まず画面の鮮やかに目を奪われました。言っちゃあ何ですが、有機ELディスプレイなんて毎日見てますし新鮮味などないはずなのに、です。 現物を持っていないため比較写真を撮ることが出来ませんが、発売日にAppleStore新宿で見たiPhoneXSMaxよりも綺麗でした。

ただ、何というかGalaxyS9やFindXにあるような、ガラス面と有機ELパネルとの一体感はそれ程感じませんでした。表現が難しいのですが、Galaxyなんかはホーム画面を開いた際にガラスの表面に直接アプリアイコンが印刷されているような錯覚をしてしまうのですが、ROG Phoneは、そこまでその感覚がしませんでした。まあ、だからと言ってタッチパネルと画面の乖離を感じるのかと言われると全くそんなことはありませんし、その分画面の質が悪い訳でもなく、むしろ見慣れていたはずなのにびっくりしてしまう美しさでした。

同じAMOLEDディスプレイであるZenFoneARよりも(ZenFoneARのはSuper AMOLEDディスプレイですが)圧倒的に美しく「本当の黒」を表現しておりZenFoneARが果たして有機ELなのか、実は液晶なのでは?と疑わしく思えるほどでした。HDRにも対応しているので、4K HDR動画とか観ると笑えますよ。ありがちな、下手に誇張された空虚な色彩や無理に描かれた苦しいコントラストではなく「ホンモノ」の美しさが…って、ファーストインプレッションのはずなのに長々と語ってしまいました。ゲーミングスマートフォンなのにファーストインプレッションが画面という、まあでもホントの”ファースト”インプレッションなので…気になるゲーミングスマートフォンとしての実力などもこれからじっくり書き綴りたいと思います。

 

レビューの前に:スペックの最終確認

 

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画像は公式サイト(https://www.asus-event.com/pdf/asusjp-brochure-ZS600KL.pdf)より

 

こんな弱小ブログにまで目を通してくださる皆さんのことですから、きっとROG Phoneのスペックは知り尽くしているでしょう。ここからは知ってて当然という前提でフルスロットルでレビューしますので、最後のご確認をお願いします。

 

ROGPhoneフォトレビュー

 

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あまりにも特徴的過ぎるデザインのROG Phone。全ては勝利のためにという開発者の熱い想いが、ROGの誇りが伝わってくる。

外観について:ゲーマー共和国に禅の精神はない

この一言で、熱心なZenFoneファンは分かると思います。ZenFoneシリーズには必ず存在した「禅の精神」を示すスピン加工が、ZenFoneの象徴である同心円が存在しないのです。ZenFoneROGではなくROG Phoneという名前からも薄々気付いてましたし、普通のZenFoneシリーズとは毛色の異なるZenFoneARですら電源ボタンや音量ボタンにスピン加工が施されていたことを考えると、これはZenFoneではなくゲームのために設計された”ROG”PhoneであるというASUSの強い主張でしょう。
さて、禅の話はここまでにして具体的なレビューをしたいと思います。

 

まず、前面について

ゲームにノッチは不要!

現在の流行りである18:9という画面比率をしているのにも関わらず、ノッチはは存在しません。横持ちにした時に手が邪魔をするのを嫌ってかROG Phoneの上下はベゼルレスではないので、ベゼルレス化と実用性との兼ね合いで生まれたノッチが存在していいはずがないのです。ベゼルレスを追求しない代わりに生まれた上下のスペースには、存在感を放つスピーカーが置かれ(インカメ等に目をつぶれば)上下左右共にシンメトリーなデザインです。

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画面を侵食する醜いノッチを嘲笑うかの如く上下に輝くスピーカー

 

特徴的過ぎる背面

前面のシンメトリーデザインはどこにいったのか。背面は恐ろしく個性的なデザインで何から触れていいのやら。まずは中央でこれでもかと主張するROGロゴでしょうか。

光るROGロゴ

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ROGのロゴなのでもちろん(?)光ります。ゲーミングと言ったら光るものなので当然ですね。ちなみに、これはAura SyncではなくAura RGBなのでマザーボードと連動して光ったりということはありません。ROGブランドで統一したゲーミングルームを作っている人にとっては残念かもしれませんね。また、このROGロゴですが「通知に合わせて光る」「CPU温度に応じて色が変わる」なんて器用なことはできません。なので、ピカピカ光らせてると「ゲーマーは無駄に光らせたがる」と揶揄されてしまいそうです。まあ、カッコいいは正義なのでいいですが今後のアップデートで改善されることを強く望みます。ちなみに、外付けファンもちゃんと光ります。

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指紋センサには慣れが必要

 

背面で激しく主張するのは何もROGロゴだけではありません。指紋センサも一風変わったデザインというか他に類を見ない独特の形と配置になっています。

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そのせいで、指で探り当てるのに慣れが必要なのですが顔認証が便利すぎてなかなか指紋センサを使う機会がありません。結果、いつまで経っても指紋センサに慣れないという…認証精度そのものはZenFone5と変わらず高速なのですが、顔認証の方が圧倒的に使うため実質飾りですし、あまり気にする必要はないのかもしれませんね。(でも、何を思ってあのデザインにしたのでしょうか。カッコいいからですかね?)

存在感のある確かな重さ

ROG Phoneを手にした時に、ずしりとした確かな重さを感じました。しかし、使ってみて疲れる重さかと言われるとそうでもない…これ以上重いとちょっとキツイかなというぎりぎりの塩梅でした。まあ、これは縦画面にして片手で使ったときの感想であり、ROG Phoneは横画面にして両手持ちでのプレイを想定しているのでそういった意味では全く問題ないと言えます。いや、流石にベッドにゴロンと仰向けになってスマホを持ち上げて使ったりすると腕が痺れますが。。。そして力尽きてスマホを落としてしまった時の衝撃は計り知れません…物理的衝撃の話です。ROG Phoneの画面そのものは最新世代であるゴリラガラス6なので無事でしょうけど実測209gが顔面に自由落下したら…ちなみに、背面はゴリラガラス5で落下耐性はともかく傷耐性にはちょっとだけ疑問があります。(レンタルされたROG Phoneにはすでに大きな傷がついていました)

 

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左下に深々と残る傷。一体何を使えばこんな傷を付けられるのか…ゴリラガラス5と言えど過信は禁物かもしれない。

ゲーミング性能について

 

さて、皆様お待たせいたしました。そろそろ、ROGPhoneにおいて一番大事なゲーミング性能についてじっくりレビューしたいと思います。なお、私ゲームはソシャゲと音ゲーくらいしかやらず、その実力もお察しという「なんでROGPhoneのレビューなんてしたんだ!」とツッコまれそうですが、その微力を尽くしてレビューいたしますので、どうか寛大な心でお読みください。

禁忌オーバークロック:力の代償は

 

前置きというかいきなり蛇足なので必要ない方は読み飛ばしてください。

さて、当たり前のことですが、2.96GHzにオーバークロックされたSnapdragon845は当然爆熱になります。で、SoC(Snapdragon845)が熱を持つとパフォーマンスは落ちます。パソコンのCPUにしたってスマホのSoCにしたってフルパワーを出したら熱も出ちゃうものなのですし、自社でSoCを作っている訳ではないので、発熱そのものは割り切ります。

発熱しちゃうものはしょうがないので、如何にこの熱をSoCから逃がすかが焦点となったのがここ最近のゲーミングスマートフォンのトレンドで、液冷だのベイパーチャンバーだのと、各社凌ぎを削っています。

もちろんASUSもその例に漏れず力を入れており、3Dベイパーチャンバーによって熱をSoCから奪い、カーボン冷却パッドによって放熱を、そしてその2つを銅ヒートスプレッダで繋ぐことによって効率的に熱をSoCからカーボン冷却パッドにまで運びそのまま表面積を活かして放熱するという仕組みを取っています。(間違っていたらごめんなさい)

が、ASUSはさらにその先をいきました。

つまるところ、効率的に熱をスマホの表面まで逃したところで、スマホの表面がヒートシンクになっているわけではないので、そこで熱を逃し切れなくなります。むしろ、表面が熱くなるのでユーザーにとってもマイナスだと。じゃあ、表面が熱くなる前に直接風を当てて表面を冷ましてしまおうという訳です。スマホ用の冷却ファンは以前から存続しているのでコロンブスの卵とまではいきませんが、これを純正品がサポートしてしまうとは…まさに度肝を抜かれる思いでした。しかも、冷却ファンの電源は本体横のカスタムサイドコネクタでただ冷やすだけでなくTypeCとイヤフォンジャックを挿せるという…純正ならではの、そしてただの外付けファンで終わらせないという設計完成度の高さです。

実際、ファンの効力は絶大で発熱してから取り付けても5分以内には端末がヒンヤリする程です。秋も深まってきた今、これをフルで回すと指先が冷えて辛いです。逆に言えばファンを付けないとそれなりに…というか、熱を端末内部に溜めず積極的に背面に排熱しているからか、オーバークロック分も含めて普通のSDM845機よりも熱くなります。

 

と、いうことでファンを付けないと爆熱になるROG Phoneですが、その発熱に見合うだけの性能はあるのでしょうか。それを確かめるべく下記のような実験をしました。

ベンチマークテスト:

ベンチマークスコア(パフォーマンス)の低下具合やバッテリーの消費、冷却性能を測るために、AnTuTuベンチマークアプリ、Geekベンチ、3DMarkをそれぞれ休みなく3回ローテーションしてみました。検証手順は下記の通りです。

パフォーマンスの検証は以下の手順で行いました。

  1. 「Xモード」「ファンをオフ」(AeroActive Coolerを外した)状態でAnTuTuベンチマークアプリ、Geekベンチ、3DMarkの順で休みなく3回実行する。
  2. 充電しつつ冷却し満充電にする。
  3. 「Xモード」「ファンをオン」にした状態でAnTuTuベンチマークアプリ、Geekベンチ、3DMarkの順で休みなく3回実行する。
  4. 充電しつつ冷却し満充電にする
  5. 「バランスモード」「ファンをオフ」(AeroActive Coolerを外した)状態でAnTuTuベンチマークアプリ、Geekベンチ、3DMarkの順で休みなく3回実行する。
  6. 充電しつつ冷却し満充電にする
  7. 「バランスモード」「ファンをオン」にした状態AnTuTuベンチマークアプリ、Geekベンチ、3DMarkの順で休みなく3回実行する。

 

備考:

各テストはそれぞれ一時間で終了した。

GeekBench4はXモードだと2回目以降なぜか再実行に時間がかかるため一回一回アプリを立ち上げ直した。

「パフォーマンスモード」の際は(Xモード時以外はオーバークロックしないと思うが)「ゲームプロファイル」で各ベンチマークアプリのクロック上限をSnapdragon845の定格である2.8GHzに設定して実行した。

画面の照度は最大で固定、音量は4で固定、HDRはオン、リフレッシュレートは90Hzに設定した。(各アプリは90Hzに対応しているかは不明)

 

本当はこの1,3,5,7の手順を入れ替えて、実行順番による影響を取り除いたりそれを5回ほど繰り返して平均を出したりしなきゃならないのですが、面倒だし時間もないので無視しました。学生のお遊びということでそこら辺は片目つぶりでお願いします。あと、滑り込みで「Xモード」「ファンあり」「AuraRBGを最大照度でオン」にした状態で同じようにやってみました。時間が無かったので98%スタートですが。。。

 

結果です。

図表にまとめてみました。生データは(と言っても各アプリのスクショですが)後日TumblrまたはTwitterにてアップします。

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各ベンチマークスコアの推移。ファンの効果が如実に現れた。

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AnTuTuベンチの推移(前述の通りAnTuTuを連続で回したわけではない)。これが一番分かりやすい結果となった。

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発熱の推移。ファンの効果は絶大であるが、開始時の温度を揃えられなかったことが悔やまれる。

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バッテリーの推移。ROGロゴライトをオンにした際のデータのみ98%スタートなのが痛いが、それを差し引いても(ファンほどではないが)ライトはバッテリーにかなり影響することが分かる。

 

AnTuTu初回スコアは全てオーバークロック時のものが上回っていることからXモードによるオーバークロックの効果は現れているようですが、やはりその分発熱がけっこうあるようで、ファン無しでは大きくパフォーマンスを落としてしまうことが分かります。今回の実験ではベンチマークアプリのローテーションをしたために、負荷具合(発熱具合)の異なる各ベンチマークアプリの発熱が影響しあい、具体的にはどのようにパフォーマンスが低下していくのかが分からなかったため次回(つまり製品購入後)改めて、今度は同じベンチマークアプリを回し続けて検証したいと思います。というか、なんでローテーションなんて方法をとってしまったんでしょう。各アプリ3連続だと、それぞれのベンチマークを3回実行したあと冷却と充電をするのが面倒だし時間もあまり無かったからですかね。徹夜続きでの思考力なんてそんなもんです。ちなみにこのレビューも睡眠時間を削りながら実験レポートと並行して書いてます。なんて学習能力のない…

 

結論:がっつりゲームするならファンは必ず使用すること。これは必須です。で、発熱に見合う性能はあるか、という点ですが、ベンチマークアプリのように常にフルスペックを要求するゲームならともかく瞬間的に負荷がかかるゲームであればXモードをオンにしたほうが良いと言えそうです。普通のゲームで、瞬間的に高い負荷がかかることはあっても常に2.96GHzでぶん回すなんてことはないと思うので。

もし、そんなゲームがあり発熱が気になるようでしたらオプションでクロック周波数を変えられるので定格である2.8GHzにすれば冷却も十分追いつきパフォーマンスを損なうことなく安定してプレイできるはずです。定格なら他のスマホでいいじゃんと思うかもしれませんが、他のスマホにここまでの冷却性能はないので。

徹夜はよくない。

 

ベンチマークだけでは測れないゲーミング性能

さて、先の結果でベンチマークは良好なことがお分かりいただけたと思います。正直、定格駆動でも十分ですね。

ですが、ベンチマークだけでは測れないのがゲーミング性能。実際、ベンチマークスコアの上ではiPhoneXに勝るZenFone5zがiPhone6sPlusにすら周回速度で負けるなんてこともありました。

 

 

また、単なる周回速度だけでなく画面の美しさ、あるいは大画面に映して楽しめるか、FPSゲームなら(私はやらないので分かりませんが)ラグの少なさや正確な操作が出来るかも気になるところではないでしょうか。

快適なゲーム体験を支えるROG Phoneのゲーミング性能について詳しくレビューしたいと思います。

AirTrigger:チート級の便利さ

 

ROG Phoneはそこらのゲーミングスマートフォンとは一線を画すゲーミング性能を誇りますが、その一つがこのAirTriggerです。要するにこれは実体のないLRボタンです。側面にある超音波センサに指を置くとそこがLRボタンに早変わりという代物で、この仮想LRボタンを画面のタッチ操作に割り当てることが可能です。

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この彫模様みたいなのが超音波センサーである。

勘の良い人、FPSユーザーならこの便利さがお分かりいただけると思いますが、これにより画面の任意の場所をタッチすることなく操作することが可能なのです。しかも、このタッチ位置は一括ではなくアプリごとにカスタマイズ(&記憶)が可能というチートっぷりです。なお、ASUSはこれによりBANされても一切の責任を負いませんとのことですので使用は自己責任でお願いします。

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AirTriggerをオンにした様子。もちろんこのタッチ位置は画面の好きなところに動かすことが可能。しかもアプリによってその位置を記憶してくれるので複数のゲームでAirTriggerを使い分けることができるという。

また、話は逸れますが、この「任意の画面をタッチする」チート機能はキーボードを接続することでをさらに進化させることが可能です。超音波センサを用いた仮想LRボタンが最大2箇所までしか操作できないのに対してキーボードの方はご覧の通りという…チート級じゃなく完全にチートな便利さです。(キーボードを使用するので手持ちじゃなくなってしまうため一概には比較できませんが…)

ちなみに、ASUS Store Akasakaでのプロモーションイベントで初めてこの機能を見たときあまりのチートっぷりに笑ってしまいました。まさにゲームチェンジャーです。なお、繰り返しになりますがこの機能は自己責任でお願いします。

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これは完全にチートですね。ちなみに、キーマッピング機能は基本的にサードパーティのものは対応しないとのことでした。画像はYoutubeの公式配信より(https://youtu.be/3vnQN1zo8Lo?t=3238

 

 

GPSに特に変化はなく良好

今年発売されたZenFone5と特に差が見られなかったです。Ingress/PokemonGoについては自宅で軽く試してみましたが、こちらも問題なし。話がそれますが、ROG PhoneはARCoreに対応しているので、ZenFoneAR同様AR+モードでPokemonGOをプレイできます。さらに話が脱線しますが、自分の環境下だと90Hzにした時カーブボールの挙動がおかしくなるので、設定でPokemonGOだけは60Hzに固定した方が良さげです。こういう特定のゲームだけクロックやリフレッシュレートを変えられるのは良いですね。

 

UFS2.1の実力は?

ストレージはUFS2.1となります。これは現在Androidに搭載されているものの中では最速の規格と言われています。

ストレージが速いと例えばアルバムを開いた時の写真の読み込みや内部にデータを格納しているアプリの動作が速くなるらしいです。

ということで、早速ストレージ性能を測定してみました。なお、こちらはサンプル版となっており(容量も128GBと下位モデルのものですし)日本に投入される製品(512GBモデル)とは異なりますのであくまで参考程度に留めてください。

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また、ストレージの性能に大きく影響を受けると言われているFGOで速度を試してみました。

なぜ、iOSに比べて圧倒的にAndroidの方がFGOが遅いのか分かりませんが、ストレージの性能差だけではないと思いますし何の参考になるかは分かりませんが…

とりあえず、動画を貼る前に結論だけ言うとやっぱり周回速度はiPhoneに勝てませんでした。 iPhone6sPlusにすら及ばないとなるとこれはスペック差では埋められないOSの問題と言えそうです。

とりあえずFGOを快適にプレイしたい方は中古のiPhone7で幸せになれると思います。はい。

 

他にもメモ帳アプリGoogle Keepの起動速度も測定してみました。

こちらはiPhoneに比べて圧倒的にAndroidの方が速いですね。Google謹製だからでしょうか。

 

 

 

と、いうことでストレージ性能そのものは優れていると言えそうですが、それとアプリそのものの読み込みは必ずしもイコールで結べるわけではないですね。性能が良いにこしたことはないですが。

 

SDカードは差せないのにHDDを繋ぐことはできる面白さ。

イヤフォンジャックだけでなくサイドマウントコネクタまで搭載してスペースに余裕がなくなったせいか、ROGPhoneにはMicroSDカードスロットがありません。ですが、TypeCドックやオプションパーツを使うことでMicroSDカードはもちろんHDDを繋ぐことが出来ます。なんじゃそりゃって感じですね。ちなみにHDDとSDカードを同時に認識することも可能です。今回ASUSさんからレンタルされたのが、このプロフェッショナルドックだったのでPCモードは試すことが出来ませんでしたが、スマホとして使う分にはHDDもSDも挙動は全く同じでした。あと特筆すべきことと言えば、Nikonの拡張子であるNEFファイルも普通に読み込めました。このままLightroomCCで開けたら面白かったのですが、残念ながら直接編集は出来ず、一旦内部に移してからというワンクッションが必要でした。

まあ、そもそもROGPhone自体が(これを書いている時点ではどうなるか分かりませんが)512GBと大容量なため内蔵SDなんて必要ない気がしますし、こいつを圧迫するほどガンガン容量食う使い方をする人ならMicroSDカードよりもはるかに大容量なHDDの方が向いている気がするのでどっちにしろMicroSDを内蔵する必要はなさそうですが。

 

インターネット速度について

残念ながら格安SIMユーザーのため、回線が足を引っ張り、正しいモバイルデータ通信速度を測定することは出来ませんが、Wi-Fi回線になら自信があるため測定してみました。

 

使用回線: Nuro光

使用ルーター(ONU):Huawei HG8045Q

 

残念ながら、NURO光はONU兼ルーターのルーター機能を切ることが出来ないので、普段は自前のルーターを存分に活かせないことを承知で二重ルーター&APモードでASUSルーターを3台運用していますが、今回は極力ボトルネックやロスを排除したかったので一番上流にあるHuaweiのモデムを使って計測を行いました)

 

5GHz帯について

下りの最高が483Mbpsで上りが544Mbpsなので普通に爆速ですね。掴みもいいですし文句ないです。

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無線でこれは文句なしの速さ。回線速度を活かせる性能。

 

 

イーサネット接続について

 

まず、自宅の回線の最大速度が(CAT5eのLANケーブルを使用している関係上)1Gbps(≒1000Mbps)なのでそれを超えることがないということをご留意ください。

その上でこのスコアです。下り961Mbpsの上り911Mbpsという、ほぼ理論値。

これならFGOの一括ダウンロードも爆速なのでは?と喜び勇んで挑戦したのですが、鯖負荷防止のためか対して変わらず…残念です。と、いうかデスクトップパソコンだって(回線のせいで)なかなかお目にかかれない速度なので、1Gigabit対応は完全にオーバースペックかもしれませんね。

 

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回線の上限が1000Mbpsの中ほぼ理論値をただき出すROG Phone。まさに最強ゲーミングスマートフォンである。

 

ちなみに、ROG Phoneには底面と側面にそれぞれTypeCポートが存在しますが、1Gigabitイーサネットに対応しているのは側面のみで、底面のTypeCポートに繋いでもWi-Fi以下の188Mbpsの231Mbpsと繋ぐ価値がありません。以上です。

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ROG Phoneの底面ポートは基本的にサイドマウントコネクタに劣る。

画面について:

ファーストインプレッションを書いた際に散々褒めちぎりましたが、ROG Phoneの画面はどのZenFoneよりも美しいです。とりあえず、有機ELのZenFone3Deluxe,ZenFoneAR、そして液晶のZenFone4と比較してみました。

暗所だとよくわからないですが、明所でZenFoneARと比べると「本物の黒」がよく分かりますね。また、画面も明るく発色も綺麗です。

HDRコンテンツの比較もしたかったのですが、ROGPhoneにサンプル動画がなく自前の動画もHDR規格では無かったため断念しました。

写真は左から右にZenFone5(液晶)、ROG Phone(有機)、ZenFoneAR(有機)、ZenFone4(液晶)、ZenFone3Deluxe(有機)となります。

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写真は左から右にZenFone5(液晶)、ROG Phone(有機)、ZenFoneAR(有機)、ZenFone4(液晶)、ZenFone3Deluxe(有機)となる。黒と「黒さ」と発色に注目していただきたい。

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ROG Phone(左)とZenFoneAR(右)の比較。同じ有機でもここまで黒の発色が違うのかと驚いた。(画面の黒い点はレンズに付着した埃です。見苦しい写真となってしまい申し訳ございません)
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写真は左から右にZenFone5(液晶)、ROG Phone(有機)、ZenFoneAR(有機)、ZenFone4(液晶)、ZenFone3Deluxe(有機)となる。好みはさておき発色の違いがはっきりと現れている。

 

普段使いについて

 

ROGPhoneはゲーミングスマートフォンですが、もちろんゲームだけでなくスマートフォンとしてもばっちり使うことが出来ます。ここからは、ゲーミングスマホではなく、普通のスマホとしてレビューしたいと思います

 

顔認証は指紋センサを不要にした

ちょっとオーバーな表現かもしれませんが、これが正直な感想です。もちろん、マスク着用時や暗所では顔認証できないので指紋センサはもちろん必要なのですが普段普通に使う分には、指紋センサのお世話になることがありません。また、ZenFone5よりも圧倒的に高速で本当に顔を判別してるのか不安になるほどです。

 

 

急速充電について

専用の充電器を使えばカタログ上では35分で60%の急速充電ができると言われているROGPhoneですが実際のところどのくらい早く充電できるのでしょうか。

とりあえず30%の状態で急速充電してみたところ30分で78%、つまり48%の充電が、37分で84%(54%の充電)とまあ、カタログと大きく差のない充電速度となりました。多分、機内モードにして充電したらもっと速く充電できると思います。

ちなみに8.3Vで1.5Aの約12W充電でした。

 こちら、一旦充電速度の計測を終え84%になった時に電流チェッカーを挿して計測したものなので、よく考えたら急速充電そのものの速度ではありませんでした。徹夜よくない。

今回の充電速度測定時の記録ではありませんが、9.04Vで1.82A, 8.7V1.94Aといった18W充電もしていたので、バッテリーが80%くらいまで充電されると緩やかになるのだと思います。ROG Phone発売後(23日以降)改めて検証します。

(2018年11月17日16時追記)

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付属の充電器で充電した時の充電速度

カメラの性能について

基本的にはZenFone5と変わらないです。(2018年11月19日追記:メインカメラの口径がF1.8からF1.7へと明るくなっていましたが、外に持ち出せずあまり写真を撮り比べていなかったので体感できませんでした)

ただ、シャッターを切ってから再撮影するまでの速さやポートレートモード時のレスポンスは良くなりました。あと、ウォーターマークが「ZenFone5 AI CAMERA」から「ROGロゴ付きのREPUBLIC OF GAMERS」に変わりました。

 

AirTriggersはゲーム以外でも便利

ROG Phoneのウリの一つが、超音波センサーを用いたAirTriggers機能です。が、せっかく搭載した超音波センサーを特定のゲームのためだけにしか使わないのはもったいない。そういえば、HTCのエッジセンスやその流れを組むGoogleのPixel3を始めとして各社画面端を使って特定の機能を呼び出すのが流行りつつありますよね?XperiaXZ3のサイドセンス機能とかもその流行りに乗ったものと言えそうです。そういう流れを受けてかは知りませんが、ASUSも似たような機能をAirTriggersに割り当てました。

つまり、ホーム画面でぐっと短く握ったりぎゅっと長く握ったりすると動作モードが変わったり特定のアプリが起動したりするわけです。これはもちろん自分でカスタマイズ可能で、僕は短握りでGoogleアシスタントの起動、長握りでXモードへの切り替え、画面ロック時の短握りでGooglePay、長握りで(ROGロゴを光らせるために)GameCenterの起動を割り当てました。

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AirTriggerによるXモードへの切り替えも可能

 

結論:ROGPhoneは普段使いもできるスマホである。

ROG Phoneはゲーミングスマートフォンでありますが、別にゲーム専用機ではありません。ちゃんと普段使いできるということがおわかりいただけだでしょうか。ゲーミングPCがゲーム以外にも使えるのと同じで、むしろ普通のスマホよりダイア容量でかつ高性能なので安心かもしれません。

いかがだったでしょうか。正直、熱意しかお伝えできなかった気がしますが、ROG Phoneの魅力が発信出来ていたでしょうか。

繰り返しになりますが、このROG Phone最大の強みは、カタログスペックではなく、その思想設計にあります。
単にクロックアップし冷却性能を強化しただけでは次世代機に簡単にその座を奪われてしまいますが、ベンチマークのためでなくゲーマーのために一から設計されたROG PhoneにはROG DNAとでも呼ぶべき、そう簡単に色褪せることのない魅力があります。

そこらの、ただ最新のSoCを使い冷却効率を上げただけの雑なゲーミングスマートフォンとはそこが違います。だからこそ、私はROG Phoneに惚れたのです。例えベンチマークスコアがiPhoneXsやiPadProにボロ負けだとしてもROG Phoneにはそれに勝るロマンがあるので、予約してしまいました(この記事を書いている時点では発表すらされていないので実際に予約出来たかは分かりませんが)

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と。いうことでROG Phoneが楽しみです。

2018年11月17日1:00追記: ROG PhoneをASUS Store Akasakaで予約してきました。最後になりますが、ASUS Japanさん。今回は本当にありがとうございました。 #ProjectROG 最高でした。 

また、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。正直ここまでアクセスが伸びるとは思っていなかったので、こんなダラダラとROG Phoneへの愛を語るレビューではなくもっと真面目にそれっぽいことを書けばよかったなぁ、CSSを勉強してスマホでも崩れないデザインにすればよかったなぁと後悔がいっぱいです。

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